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ある日のこと。Vol.4
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それは、まるで人間の子供の
兄弟喧嘩と同じだった。 この犬達は、相手が咥えた物を必ずほしがる! おもちゃだろうが食べ物だろうが、同じ物を与え ても相手の持っている物でなくてはいけない。 今日の標的はかわいいパンダのぬいぐるみ。 唸る!奪う!逃げる!追う!こっきー噛みつく! よっきーは噛まないが、チョー頭にくる。 本日も戦いのボルテージは上がる一方! さて、そろそろ一発かますか! と、心に決めて腹に気合を入れる かあちゃんであった。。 |
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バーン!!やめんかぁー!
犬は大きな音に弱い。本をテーブルに 叩きつける音と同時に叱りつける。 ピタッ!しーーん。2匹の犬の動きは止まり かあちゃんを見上げる。 そこには鬼の形相の女がひとり・…。 これ以上逆らうと、ろくな事にはならない事を 知っている2匹の犬は、とても不本意だが仕方 ないので、大きな鼻息をついて寝てしまう。 フフフッ、この作戦は大成功!! と、とても満足しているかあちゃんだった。 |
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やれやれ、、やっと寝たな。
寝顔を見ていたかあちゃんは、ふと魔がさした。 「こっきーも不憫だわ。よっきーがやきもち焼く から、抱っこしたり遊んだりしてやれないで…」 そうだ!今ならよっきーも寝てることだし・・ ちょっくら、かまってやるか?と思った かあちゃんは、寝ているこっきーに近づいた。 運良く?こっきーも目を覚まし嬉しそうに シッポをふりふりしている。 へへっと、ニヤニヤ笑うかあちゃんだった。 |
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よっきーは、見た!!
そして、超ムカついた!! なんとなくいや〜な気分がして目が覚めた。 よっきーは、目撃した!よっきーは思った。 犬の予知本能とは、すごいものだと・・・。 まぁ、その説明はそのうちするとして・・。 なんだ!あれは!?おいらの寝てる間に・・。 ムカーッ!ゆ、ゆるさん!!懲らしめてやる! と、音もなく静かに忍び寄る、よっきーだった。 |
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その時、かあちゃんの
耳元に何かが触れた!! ドッキッーン!!な、なに?一体? 訳の解らない恐怖に振り向けないかあちゃん それはどんどん頬の辺りを押してくる。 ドキドキッドキッ・・・こ、こわい。。 しかし、見届けなくては!これの正体を!! そうよ、わたしは母!しっかりしなければ。 と、なぜかえらそうに犬の母だと言う事を 再認識する、かあちゃんであった。 |
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ウ〜〜グルルウ〜〜。
耳元で唸る犬の声!! ここで全てを把握したかあちゃんは、ちょっと ビビリながら振り向いた・・・・。 その時、見たものは・・・・。 むっちゃ恐ろしい、よっきーの牙をむいた顔!! この犬はほんとに我が子だろうか? 友好的で温厚、人間大好きと巷でいわれている 「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」 だろうか? と、恐怖に慄き犬種を疑う、かあちゃんだった。 |
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うわぁーー助けてぇ〜〜!!
く、食われるぅぅ〜〜!! 深夜にこだまする、かあちゃんの悲鳴!! しかし、とーちゃんはいない。。。 飼い犬に食われた!と言う話は聞かんでも ないが…。しかし、いくらなんでもこんな ちっこい犬に食われては、ひどくかっこわるい! 私にだって、世間体というものがある。 世間の笑い者になるのだけは避けなければ! と、逃げ惑いながら考える、かあちゃんだった。 |
よっきー 1歳5ヶ月 体重 6.9Kg こっきー 3ヶ月 体重 3.5Kg の頃のできごと。
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