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ある日のこと。Vol.16
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ウガァァーーっ
「よっきー!!大事な本を何しとるんや! 放せ!放さんかっ!!」 小僧の頃、よっきーはしぶとい奴だった。 自分が獲得したお気に入りは、絶対放さない ものすご〜くしぶとい小僧であった。 |
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う〜〜む……。
困った…。大事な本やし無理やり取り返すと 破れるかも知れない……。 そうだ!! 好物の骨と物々交換してみよう。 「はい、よっきーくん。骨あげる」 よっきー 「うひゃひゃ〜、骨だ、骨だ♪ラッキー♪」 |
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うまいっ!!
やっぱり骨は美味い! ルンルンランラン〜〜〜〜ン♪ ガジガジガジ・…チビチビ・…ガジガジガジ。。 滅多にもらえん骨やし、味わって食わんとな。 ガジガジガジ・…チビチビ・…ガジガジガジ。。 |
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んっ!!
なんで、滅多にもらえん骨が今日は簡単に もらえたんやろ? ハッ!も、もしや……。 かあちゃんが困るものを咥えると骨をくれる? ・……( ̄▼ ̄)ニヤッ! ウククククッ。。 |
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かあちゃ〜〜ん♪
見て!これ、かあちゃんの大事な大事な本やでぇ。 骨と交換してやってもええんやでぇ〜〜。 わしは、どっちでもええんですけどねぇ〜♪ ケケケケケケ〜〜〜〜。 |
↑ネスケの方は流れません。ごめんね。。 |
そして月日は流れて、 よっきーに弟のこっきーができて、 そいでもって月日は流れて、 かあちゃんの顔のシワも増えた今日この頃・・・。 |
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ウワァ〜ンワン!
よっきー 「かあちゃん、こっきーがわしのおやつ取ったぁ〜。 自分の分は咥えたまま、わしの分を手に持って 返してくれんのや〜〜!」(TT) かあちゃん 「またかいな!ほんまにしゃぁない奴やなぁ。。」 |
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うりゃぁ〜〜!!
「こっきー、にいちゃんの取ったらあかんやんけ! 返したり!こりゃぁぁ〜、放さんかいっ!」 こっきー 「○×▼△☆★………ホゲホゲ〜。」 訳(え〜〜やだなぁ、これ僕のだよぉぉ) かあちゃん 「ごまかしてもあかん!ちゃんとバレてんのや!」 こっきー 「○×▼△☆★………フガフガ〜。」 訳(そんなぁ〜、濡れ衣ちゅうもんですわ) |
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ぼけぇっっ!!
何ぬかしとんねん! ええかげんにせんと怒るでぇ! と、怒鳴ると驚いて口を開ける単純な こっきーであった。。 フッ・…こやつは単純な奴で助かるわ。。 |
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問題はこいつ。。
大人になってもこういう事をするよっきー君。 ほら、放しなさい!! よっきー 「アッカンベロベロベーだ」 チッ!まったくしょうがない奴・・…。 また骨の要求か。。。 よっきーは、大人になっても、しぶとかった! |
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ほ〜れほれ♪
ご所望の骨だよ〜〜ん。 よっきー 「フン!そんなもんいらん!!」 かあちゃん 「ゲゲッ!なんでや・・…??う〜〜む。。 そういえば、最近よっきーは、好物の骨も 残すようになってたなぁ。う〜〜む……。 そうだ!!いい手を考えたぞ!フフフッ〜」 |
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はぁぁ〜〜ぁい♪
こっきー君。骨あげるよ〜〜ん♪ こっきー 「キャ!いいんですか?かあちゃん。 ぼくちゃん、うれしいですぅ。ウルウル・…」 よっきー 「ゲゲゲゲゲッーーーッ。な、なんでやねん! それ、わしにくれるはずの骨やんけ!」 ひどく狼狽する、よっきーであった。。 |
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ち、ちょっと待ったァァーー
よっきー 「かあちゃん、大事な本はちゃんとお返ししとき ました。これは僕の骨ですよね?」 かあちゃん 「おぉ、そうか?本は返したか?ええ子やな! ええ子には骨あげんといかんわな。はい骨。。」 こっきー 「ガアァァァーーーン。ぼ、ぼくの骨はぁぁ??」 かあちゃん 「ス、スマン。こっきー。骨、最後の1本やねん…。」 |
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