マンガタイトル

ある日のこと。Vol.16

まんが1
ウガァァーーっ


「よっきー!!大事な本を何しとるんや!

放せ!放さんかっ!!」


小僧の頃、よっきーはしぶとい奴だった。

自分が獲得したお気に入りは、絶対放さない

ものすご〜くしぶとい小僧であった。
2
う〜〜む……。


困った…。大事な本やし無理やり取り返すと

破れるかも知れない……。

そうだ!!
好物の骨と物々交換してみよう。

「はい、よっきーくん。骨あげる」

よっきー

「うひゃひゃ〜、骨だ、骨だ♪ラッキー♪」
3
うまいっ!!


やっぱり骨は美味い!

ルンルンランラン〜〜〜〜ン♪


ガジガジガジ・…チビチビ・…ガジガジガジ。。

滅多にもらえん骨やし、味わって食わんとな。

ガジガジガジ・…チビチビ・…ガジガジガジ。。
4
んっ!!


なんで、滅多にもらえん骨が今日は簡単に

もらえたんやろ?


ハッ!も、もしや……。

かあちゃんが困るものを咥えると骨をくれる?

・……( ̄▼ ̄)ニヤッ! ウククククッ。。
5
かあちゃ〜〜ん♪


見て!これ、かあちゃんの大事な大事な本やでぇ。

骨と交換してやってもええんやでぇ〜〜。

わしは、どっちでもええんですけどねぇ〜♪

ケケケケケケ〜〜〜〜。
1・2・3・…11・12… 月日は流れる…

↑ネスケの方は流れません。ごめんね。。
そして月日は流れて、
よっきーに弟のこっきーができて、
そいでもって月日は流れて、
かあちゃんの顔のシワも増えた今日この頃・・・。
6
ウワァ〜ンワン!


よっきー

「かあちゃん、こっきーがわしのおやつ取ったぁ〜。

自分の分は咥えたまま、わしの分を手に持って
   
返してくれんのや〜〜!」(TT)
   

かあちゃん
   
「またかいな!ほんまにしゃぁない奴やなぁ。。」
   
7
うりゃぁ〜〜!!


「こっきー、にいちゃんの取ったらあかんやんけ!
返したり!こりゃぁぁ〜、放さんかいっ!」

こっきー
「○×▼△☆★………ホゲホゲ〜。」
     訳(え〜〜やだなぁ、これ僕のだよぉぉ)
   
かあちゃん
「ごまかしてもあかん!ちゃんとバレてんのや!」
   
こっきー
「○×▼△☆★………フガフガ〜。」
     訳(そんなぁ〜、濡れ衣ちゅうもんですわ)
8
ぼけぇっっ!!


何ぬかしとんねん!

ええかげんにせんと怒るでぇ!

と、怒鳴ると驚いて口を開ける単純な
   
こっきーであった。。
   
   
フッ・…こやつは単純な奴で助かるわ。。
9
問題はこいつ。。


大人になってもこういう事をするよっきー君。

ほら、放しなさい!!
   
よっきー
   
「アッカンベロベロベーだ」
   
チッ!まったくしょうがない奴・・…。
また骨の要求か。。。
   
よっきーは、大人になっても、しぶとかった!
10
ほ〜れほれ♪


ご所望の骨だよ〜〜ん。

よっきー

「フン!そんなもんいらん!!」
   
かあちゃん
   
「ゲゲッ!なんでや・・…??う〜〜む。。
   
そういえば、最近よっきーは、好物の骨も
残すようになってたなぁ。う〜〜む……。
   
そうだ!!いい手を考えたぞ!フフフッ〜」
11
はぁぁ〜〜ぁい♪


こっきー君。骨あげるよ〜〜ん♪

こっきー

「キャ!いいんですか?かあちゃん。
ぼくちゃん、うれしいですぅ。ウルウル・…」
   
よっきー
   
「ゲゲゲゲゲッーーーッ。な、なんでやねん!
それ、わしにくれるはずの骨やんけ!」

ひどく狼狽する、よっきーであった。。
12
ち、ちょっと待ったァァーー


よっきー
「かあちゃん、大事な本はちゃんとお返ししとき
ました。これは僕の骨ですよね?」
   
かあちゃん
「おぉ、そうか?本は返したか?ええ子やな!
ええ子には骨あげんといかんわな。はい骨。。」

こっきー
「ガアァァァーーーン。ぼ、ぼくの骨はぁぁ??」
   
かあちゃん
「ス、スマン。こっきー。骨、最後の1本やねん…。」

よっきー 2歳1ヶ月 体重 7.0Kg  こっきー 11ヶ月 体重 7.4Kg の頃のできごと。


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