マンガタイトル

ある日のこと。Vol.3

よっきー一大事。
それは、とても、とても
   静かな出来事だった。


それまでの騒々しさがピタリと止んで
この上ない静寂のひととき。

「ふっ、この子達も少しずつ大人になって
きたのね。犬に囲まれた優雅な生活とは
こういうことを言うのだわ。」


と、ここで大きな勘違いをする

おそまつな、かあちゃんであった。。
おかん!にSOS.
時は静かに流れて行く・・・
   チクタクチクタク、キムタク・・


静寂を好むかあちゃんは、大変ご満悦だった。
パソに向かい、自分だけの時間を楽しんでいた。

と、その時左大腿部に、にじり寄る犬がいた。
「ふっ、淋しくなって甘えているのね。」

と、能天気なかあちゃんは、思っていた。
しかし、犬はじわじわと左大腿部を圧迫してくる。
ふと、見るとそれは兄犬よっきーのおしり
だった。・・・その瞬間・・・・

開いた口が塞がらない、とはこういう事を言う
のだと思った、かあちゃんであった。。
よっきー、食われる。
ぎゃぁ〜〜〜〜〜〜〜っ
   なにやってんだぁーーっ!
     このガキァーーーッ!


そこには、よっきーの顔にがっぷり噛みつき
ぶらさがっている、こっきーがいた。。。
 
静寂でも甘えでもなく、ただただ痛さに口が
開けられないよっきーの無言の、SOS。。

今更ながら大きな勘違いを悔やむ
とことんおそまつな、かあちゃんであった。
よっきー、泣きまくり。
うわ〜〜ん、あ〜〜ん・・
   にいちゃんなんてヤダぁ〜〜!


うわ〜ん、こんなチビ嫌いだぁ〜〜!!

泣きじゃくる、かわいそうなよっきーの傍には
無邪気な顔でヘラヘラ笑う、こっきーが。。

きっと!小悪魔とはこういう奴をいうのだろう。

人間界にもいるよなぁ、無邪気な顔で
恐ろしい事する奴って・・・・。

ひとり納得する、かあちゃんであった。

よっきー 1歳5ヶ月 体重 6.8Kg  こっきー 2.5ヶ月 体重 3Kg の頃のできごと。


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