マンガタイトル

ある日のこと。Vol.6

飛び蹴りキ〜〜ック!!
兄よっきーは、まいど
こっきーのエジキ!!


こっきーの噛みつき攻撃や飛び蹴り攻撃は
日々エスカレートして行く。

最近は遠くから狙いを定めて飛び蹴りをすると
いう荒業も加わり、もう手がつけられない。

嫌がるよっきーは、かあちゃんに助けを求めて
へばりつく!!そこへ容赦ない子悪魔こっきー
の追跡が…バッコーン!ガジガジガブガブ。

なんちゅうしぶとい小僧!

と、ほとほと呆れるかあちゃんであった。
毎度の光景に、しらんぷりの母。
しかし、いくら良くできた犬の
   よっきーでも、たまにはキレル!


それは、我慢の限界か? はたまた虫の居所が
悪いのか?
聞いてみた事はないので、解らんが……。

突如逆襲する兄よっきー!子悪魔を部屋の隅に
追い込み仰向けになってもがくこっきーを威嚇!

「どうだ!思い知ったか?たまには俺だって!」
と、言ったかどうかは、、、定かではないが。。

開放直前、こっきーの頭にオシッコを引っ掛ける
行動を見ると、きっと!絶対!そうに違いない!

と、密かに確信するかあちゃんであった。
相変わらず、パソに夢中の母。
し〜〜〜〜ん・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・・・・。


騒ぎは突然終結した・・・。
 
カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ
カチカチカチ(キーボードを叩く音だけが響く)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カチカチ・・ガジ・・カチ・・ガジカチ・・ガジッ
カチガジガジ・・カチガジカチカチ・・ガジ・・
カチ・・ガジ・・ガジガジ・・・し〜〜ん・・・

んっ?ガジガジ・・?・・って、なんだぁ???

やっと、不審な音に気づくかあちゃんであった。
大小の犬の・・・ケツ。
ふと見ると、仲良く
   何か?をかじる犬のケツ!


な、なんだぁ?この光景は??
ぴったり寄り添って、何かをかじってるぞ!

いつもは、取られないように離れ離れでかじる
くせに・・不思議じゃ・・・う〜〜〜む。

落ちていたホネでも見つけたか?はたまた
どこかに隠しておいた犬ガムか?

「ねぇ、なに食べてんのさ?」…し〜〜ん……
「ねぇってばぁ!」…しらんぷり〜〜……

ふと、胸騒ぎがするかあちゃんであった。
あらま、見つかっちゃたワン!!
うわぁ〜〜〜〜〜
   なに食ってんだぁ〜〜!!


そ、そこには・・かあちゃんの大事な大事な…
ほんと〜うに大事な聖徳太子さまのご本が…
見るも無残な姿で横たわっていた。

仲良く並んでかじっていたのは一冊だけしか
なかったから・・重たくて、こっきーは咥えて
持って行けなかったから………。

決して兄弟愛に目覚めたわけでも、もちろん
心を入れ替えたわけでも…なかった。

あぁ〜〜本が!本ガァーーー…ぐわぁ〜〜

怒りにブルブル震えるかあちゃんであった。
兄ちゃん、怖いよぉ。お、俺だって!!
き、きさまらぁーーー
   なにやっとんじゃーーー!


バシッ!!ボコッ!!
「あれほど本はかじるな!!ちゅうとるじゃろ!
おのれ〜〜ゆ、許さ〜〜ん!!」

バァーーーーン!!!ボロボロの本を投げつけ
興奮しまくるかあちゃん!!ギャオォーーー。
もう、誰にも止められません!!

マンガを描いたエリザベス三太夫ちゃんにも・・
『こ、怖い!これが本性か?会うのは止めよう』

と、密かに決意するエリザベス三太夫であった。

よっきー 1歳6ヶ月 体重 7.1Kg  こっきー 4ヶ月 体重 5.3Kg の頃のできごと。

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