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ある日のこと。Vol.7

深夜に呪文がぁ〜〜。
草木も眠る丑三つ刻の2時間後

眠りも佳境に入り、さてこれからジャンボ宝くじ
の1等が当たる夢でも見ようか!という時刻。
突然、何かが呪文のように聞こえてきた。

駄目でしょ!返しなさい…こっちに渡しなさい。

ん??なんじゃ?そんな事言われても困るん
だよね。まだ宝くじ当たってないんだし……。
ムニャムニャ Zzzzzzz ぐ、ぐっがぁ〜。

駄目でしょ!返しなさい…こっちに渡しなさい。

しつこいな!これからだ!っちゅうとるやろ!
だんだんむかついてくるかあちゃんであった。
舐められる一家の大黒柱! 駄目でしょ!返しなさい…こっちに渡しなさい。

ええいっ!くどい!!
   なに言うとんじゃぁーっ!


かあちゃんはついにブチ切れ!起き上がった。
そして寝ぼけマナコで見たものは・・・

暗闇で、何かを咥えて放さない犬が2匹…
それを渡せ!と要求するとうちゃん1人……。
要求をフフーンッ!と、軽く鼻であしらい
一家の大黒柱をなめきっている犬が2匹!

ふっふ〜〜ん!こういうことだったのか!
寝ぼけ脳みそで納得するかあちゃんであった。
ひゃぁ〜〜〜ビビル犬。
なにやっとんじゃぁー
   このガキャァーー!!


このセリフは毎度聞きなれている2匹の犬だ
が、今回は…暗闇に妖怪女がセットだった。

眠りを邪魔されたかあちゃんの恐ろしさは…
そんじょそこらの魑魅魍魎でも敵うまい!

きっと魑魅魍魎も尻尾を巻いて逃げるはず!

よっきーは、咥えていた照明のリモコン本体を
こっきーは、おこぼれにあずかった電池部分の
カバー!を……恐怖におののき自らの意志で
ポロッ!と、いさぎよく解放するのであった。
震えあがる男達・・・。
ぎゃぁー!と、とうちゃん
   こ、怖いぃぃぃ!


「お、仰るとおりだ!とうちゃんも怖い……。
いいか!くれぐれも言っとくがイタズラするなら
かあちゃんが起きてる時にやってくれ!」

犬…「とうちゃんが騒ぐからいけないんだよ!」
父…「おまえらが、リモコン壊すからだろ?」

なんちゃらかんちゃら…どうちゃらこうちゃら…
あーでもないこうでもない…ぐだぐだぐだぐだ

うるさ、いっっっつ!!

よっきー 1歳7ヶ月 体重 6.7Kg  こっきー 5ヶ月 体重 6Kg の頃のできごと。

そして朝が来た。壊れたリモコンを見つけた母は奇声を上げた!なにこれ〜〜っ?一体何があったの??


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